
女子大生でも気づかない方言
概要
今まで当たり前のように使い続けてきたことばを、
別の地域の出身者に使ったら、
通じなかった!
相手を凍りつかせてしまった!
そんな経験はありませんか?
それはさまざまな地域の人たちが集まる東京の女子大学で学ぶ学生さんたちも同じこと。
彼女たちの笑えない体験を元に、漫画形式のクイズにし、
さらに、漫画のセリフは出題者である女子大生の生の音声で聞くことができます。
もちろん、方言研究の第一人者による「そうだったのか」という解説もついています。
方言ネタで盛り上がれる新形式のコラムです。
編著・音声作成:篠崎晃一+東京女子大学篠崎ゼミ
マンガ、イラスト:井川きいろさん
プロフィール

篠崎晃一(しのりん)
東京女子大学教授。社会言語学。『アレ何?大事典』『ウソ読みで引ける難読語辞典』『ことばのえじてん』監修者。『例解新国語辞典』(三省堂)編集主幹。日テレ「ワーズハウス」監修者。Web日本語で『共通語な方言』連載中。
コラム記事一覧
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第 4回「かじる」(山梨県)
【問題】 東京都出身のさきと山梨県出身のまどちゃんが冬の朝会話をしています。 山梨県出身のまどちゃんが言った「かじっちゃう」とはどういう意味でしょう? 【解説】 山梨県の出身者に「ちょっと背中かじって」と言われるとドキッとしますが、山梨では痒い部分を「掻く」ことを「かじる」と言います。隣接する長野や静岡の一部でも使うようです。「かじる」という…
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第 3回「よばれる」(大阪府)
【問題】 大阪府出身のまなと、東京都出身のゆりが学校のカフェテリアで会話をしています。 大阪出身のまなが言った「よばれる」とはどういう意味でしょう? 【解説】 「呼ぶ」にはもともと「招く」「ご馳走する」という意味があり、『枕草子』の中でも使われています。「呼ばれる」は謙譲語の機能も担っていて、「ご馳走になる」「いただく」という意味になります。…
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第 2回「あめる」(岩手県)
【問題】 岩手県出身のあこと東京都出身のさきが学食で昼食をとるところです。 あこが言った「あめる」とはどういう意味でしょう? 【解説】 岩手では「腐る」ことを「あめる」と言います。江戸時代後期に盛岡方言を採録した『御国通辞』という方言辞典にも記載がある古い方言です。調理してから時間がたった食品を口にして、「腐っている」と判断した…
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第 1回「かぜねつ」(福井県)
【問題】 東京都出身のさきと福井県出身の子が学校で話をしています。 福井県出身の子が言った「かぜねつ」とはどういう意味でしょう? 出演協力:澤崎 文(さわざき あや)さん 【解説】 口の中の粘膜や舌、歯肉の炎症を福井では「かぜねつ」と言います。ほぼ共通語の「口内炎」に当たりますが、口の両脇があれた状態、いわゆる「口角炎」のことも広く「かぜねつ…
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