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女子大生でも気づかない方言

第44回「ごしたい」(長野県)

【問題】
神奈川県出身のみかと長野県出身のゆきなの会話です。
長野県出身のゆきなが言った「ごしたい」とはどういう意味でしょう?

 

 

【解説】
「ごしたい」は「疲れた」という意味で長野県で使われます。「ごしてー」とも言います。県内でも諏訪地方周辺での使用頻度が高いようです。
ただ、長野県人が「ああ、ごしてー」と言った場合、単に軽い気持ちで「ああ疲れた」と言ってるわけではありません。疲れて腰が痛かったり足がだるかったりといった、身体的なダメージを伴う疲労感を表現しているのです。

概要

今まで当たり前のように使い続けてきたことばを、
別の地域の出身者に使ったら、

通じなかった!
相手を凍りつかせてしまった!
そんな経験はありませんか?

それはさまざまな地域の人たちが集まる東京の女子大学で学ぶ学生さんたちも同じこと。

彼女たちの笑えない体験を元に、漫画形式のクイズにし、
さらに、漫画のセリフは出題者である女子大生の生の音声で聞くことができます。

もちろん、方言研究の第一人者による「そうだったのか」という解説もついています。
 
方言ネタで盛り上がれる新形式のコラムです。



編著・音声作成:篠崎晃一+東京女子大学篠崎ゼミ
マンガ、イラスト:井川きいろさん

プロフィール

篠崎晃一(しのりん)

東京女子大学教授。社会言語学。『アレ何?大事典』『ウソ読みで引ける難読語辞典』『ことばのえじてん』監修者。『例解新国語辞典』(三省堂)編集主幹。日テレ「ワーズハウス」監修者。Web日本語で『共通語な方言』連載中。

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