「大辞泉が選ぶ新語大賞2023」月間賞（8月1日～8月31日投稿分）発表
「大辞泉が選ぶ新語大賞2023」8月の月間賞を発表します。
対象は8月にご投稿いただいた164語。そこから5語を選考しました。
新型コロナの感染者数は再び増加傾向ですが、さらなる「コロナ新語」は見受けられません。このまま収まってほしいものです。
8月の新語【撮影罪】は正しくは「性的姿態等撮影罪」で、これまで都道府県の条例で取り締まっていたのを、国の法律で禁じるものです。カメラの小型化に合わせた立法ですが、ようやくという感じがします。【鬼肩】は2013年ごろから使われ始めた言葉のようです。WBCや慶應高校が注目を集め、大谷選手の故障が気になる今年、野球の言葉は注目です。【溶かす】は『大辞泉』では一昨年「資産運用に失敗し元本が減る」という意味を加えました。時間の浪費のこともこう呼ぶのならば、再加筆を検討すべきかもしれませんね。
https://daijisen.jp/shingo
7～8月の月間賞はこちら。
https://kotobanomado.jp/information/8778/
月間賞
撮影罪
- さつえいざい【撮影罪】
- 性的な盗撮行為による犯罪。2023年7月より施行。
鬼肩
- おにかた【鬼肩】
- 野球で、球を速く遠くまで正確に投げられる選手の肩。「強肩」をはるかにしのぎ「鬼レベル」といわれる。
デジタル免疫
- でじたるめんえき【デジタル免疫】
- デジタルシステムの安全を脅かすあらゆる危険性に早急に対応して、システムの保守や回復をする仕組み。
バーティポート
- ばーてぃぽーと【バーティポート】
- 垂直離着陸できる航空機が離着陸する飛行場。vertical（垂直）とairport（空港）の合成語。住宅地や都心部にも設置できるようになることで空を使った移動がより身近になる。
溶かす
- とかす【溶かす】
- 知らぬ間に時間が経っていたり、時間を空しく費やしたりすること。時間つぶしを指すこともあるが、否定的な意味で使われることが多い。
ここに掲載した語釈はご投稿いただいたものです。『大辞泉』に収録する場合には、このままではなく、編集部や監修陣が調査・検討のうえ新たに執筆いたします。
