「英語の単語はあんまり知らない……」なんて心配しないでも大丈夫。
まずは、好きなページをパッと開いてそのページに並んでいる単語をながめてみましょう。「あれ? これ知っているかな?」と思ったらその続きの文字も読んでみてください。思ったとおりの意味でしたか? やりました! 知っている単語発見です! さっそくふせんに書き写してそのページにはり付けましょう。
「なかなか知っている単語が見つからないなぁ」と思ったら、どんどん別のページに進みましょう。イラストや写真を探したり、バナナやテントなどカタカナ語の英語の形を想像して探したりしてみてもいいですよ。きっと知っていることばが見つかりますよ。
ふせんには、番号を書いて、単語をていねいに書き写します。もし意味も書いておきたいなぁと思ったら書いても構いません。さあ、辞書を開いてみましょう!
おうちの方にお願いしたいこと
この学習法は、英語の音声でのやり取りを十分経験し、文字にも少し興味が出てきた頃に始めるとよいでしょう。事前に単語を教えたり覚えさせたりする必要は全くありません。
おうちの方にお願いしたいのは、以下の5つです。
- お子さんが夢中になっているときは出来るだけそっとしておいてあげてください。
- やる気をどんどんほめてあげてください。書き写した単語のスペリングや文字の形が間違っていても、心配いりません。この学習を通して、徐々に正確に書き写すことができるようになります。「これ、本当に知っているのかしら」と思われる単語を写していても、そのままで大丈夫です。「これも知ってる、あれも知ってる!」と思わせてあげたほうが学習意欲が向上します。
- この学習を通して単語やスペリングを覚えさせようとしたり、無理に意味を書かせたりしないでください。たくさん書き写していくうちに、自然と英語のスペリングの勘が育ちます。また、子どもたちは意味を覚えておきたいなぁと思ったら自発的に意味を書くようになります。なにごとも強制されると長続きしないものです。
- 英語の正しい発音を知りたくなったらぜひ音声を聞かせてあげてください。辞書によって付属のCDがあったり、ネット上で音声が聞けるようになっていたりします。活用してみてください。
- 辞書はいつでもすぐ手の届くところに置いてください。お子さんは、ときには書き写す作業を放り出して辞書のコラムなどを夢中になって読んでいるかもしれません。そんなときはお子さんが辞書と仲良しになる大チャンスです。どうかそっと見守ってあげてください。「辞書って楽しいな」「役に立つことが書いてあるな」という経験を通して辞書が大好きな人に育って欲しいと願っています。