かみ【神】

〔名〕
(1)宗教的、民俗的信仰の対象。世に禍福を降し、人に加護や罰を与えるという霊威。古代人が、天地万物に宿り、それを支配していると考えた存在。自然物や自然現象に神秘的な力を認めて畏怖し、信仰の対象にしたもの。
(2)神話上の人格神。
(3)天皇、または天皇の祖先。
(4)人為を越えて、人間に危害を及ぼす恐ろしいもの。特に蛇や猛獣。
(5)神社。また、神社にまつられた信仰の対象。死後に神社などにまつられた霊や、死者の霊魂などをもいう。
(6)({英}God の訳語)キリスト教で、宇宙と人間の造主であり、すべての生命と知恵と力との源である絶対者をいう。
(7)雷。なるかみ。いかずち。
(8)(比喩的に)恩恵を与え、助けてくれる人、ありがたいものなどをいう。「救いの神」
(9)他人の費用で妓楼に上り遊興する者。とりまき。転じて、素人の太鼓持。江戸がみ。
(10)六をいう青物市場の符丁。

《日本国語大辞典第二版より》

 
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